みなさんは読書を普段からしていますか?
社会人になると月1冊すら読むことがままならないというデータもあります。
僕自身、今までの人生を振り返ると大学生になるまで能動的に本を読んだことがありませんでした。
この記事では僕が本を読むようになったきっかけ、本を読むとどういうメリットがあるのかを紹介していきます!
この記事の目次
解像度が上がる
ひとことで言えば、読書をすることで物事を見る解像度が上がるようになります。
解像度が上がると、今までなんとなくで見ていたものに対して、興味を持って観察できるようになります。
視界でぼやけていた部分が少しずつ鮮明になっていくイメージです。
これが読書の効能だと僕は考えています。
全然読まなかった低学年
もともと国語が苦手だったこともあり、低学年の頃は自主的に本を読むということはほとんどありませんでした。
読むとしても医学関係の書籍ばかりで、それ以外の分野に関してはまっさら、といっても過言ではなかったです。
読んでいた本は年間片手で数えるほどでした。
低学年のときは、そうした本を読まない堕落した日々を過ごしてきました。
読書のきっかけは友人からの勧め
読書をしようと思うようになったきっかけは、友人から薦められた滝本哲史さんの『僕は君たちに武器を配りたい』という本です。
この本はこれからの時代を生きるうえで我々がどうすればいいのか、コモディティから抜け出すにはどうすればいいのかを書いた本です。
これを読んで僕は大きな衝撃を受けました。
なぜ今まで真剣に本を読んでこなかったのか?
Twitterで呟くより先に知識を入れなければならないのではないか?と。
これが契機となって読書を始めるようになりました。
コロナ禍で100冊以上読んでみた
もちろん、最初は読むと言っても何を読むか、どう読めば良いかがわからず右往左往していました。
そんななかでコロナの流行によって引きこもり需要が高まり、僕自身も病院実習は大半がオンラインとなって自宅での生活時間が増えました。
「読書をするチャンスは今しかない!」と思ったのです。
最初は興味がある簡単な本から読むことに。
『夢をかなえるゾウ』がその代表です。
ドラマ化するくらい世間では有名な小説ですが、恥ずかしながら一度も読んだことがなかったのでこの本を選択しました。
小説ということもあってかなり読みやすかったです。
またガネーシャが関西弁を使うので、同じ関西人としては楽しくテンポ良く読むことができました。
興味がある分野から読み進める以外には、面白いなと思った本の著者が執筆している他の本を読んでみたりもしました。
それこそ、『夢をかなえるゾウ』の水野敬也さんの他の本は読みました。他にも、哲学をわかりやすく説明する飲茶さんの本なども読みました。
そうしているうちに気づけば2020年の1年間で100冊以上読んでいることに気が付きました。
そんななかで気づいたことを列挙していきます。
読書をすることで他の人の話がわかるようになる
まず、他の人の話がわかりやすくなります。
他の人の話というのは、リアル・本どちらも含みます。
特に専門用語や独特な言い回しが出てきたときに、「ああ、この単語はあの読んだ本でも出てきたな」と思うようになるわけです。
「自分が読んだ本をこの人も読んでいるのだな」と嬉しい気持ちになります。
本にはいろいろなことが載っている
本とひとえに言っても本当にたくさんの種類があることにも気づきました。
医学関係の書籍はもちろんですが、ビジネス書、経済系、資格系、税金、哲学、エッセイ、DIY、料理、釣りなど…。
身近な悩みについての本も置いてありました。
と思うのですが、いざ紀伊國屋書店やジュンク堂書店のような大きな書店で見るとその種類の膨大さにめちゃくちゃ驚きました。
今までそうした書店に行ったことはありましたが、そのときは大学受験の参考書がメインで他の分野には目もくれていなかったわけです。
「どうしてこんなにたくさんある本たちに手をつけていなかったんだろう」と後悔しました。
今あなたが抱えている悩みは先人たちが既に本として書いている可能性が高いため、近くの書店にいけば置いてあるかもしれません。活字慣れすれば長文問題も怖くない
話は変わりますが、医師国家試験ではかなり文章が長い問題が3連問で登場します。
今受験生として国試を解いていて思うのですが、集中力はずっとは続きません。
そのため、長文問題が終盤で出題されるとかなりの気力を消耗します。
そんな中で、もし活字に慣れていないとこうした長文問題すら解くのが億劫になりかねません。
その対策として読書をしておけば、こうした長文問題にびびらずに臨むことができるようになります。
マンガも侮れない
別に活字だけの本を読まなければならないわけではありません。
マンガだって筆者の考えが詰め込まれた大作です。
流行りのマンガも良し、昔の有名なマンガも良し。
そこで大切なのは、この漫画は一体どんなことを伝えようとしているのか?ということを考えながら楽しむということです。
純粋に作品自体を楽しむのも良いですが、どうせなら作品を楽しんだ上で「なぜ面白いのか?」ということを考えながら読むともっと楽しくなると思います。
「鬼滅の刃」を例として考えてみます。
この作品が人気になったのは「勧善懲悪によって正義は必ず勝つ」からだと個人的には考えています。
上で既得権益を持つ老害(鬼)たちに対して、自分の正義を貫き通す主人公(人間)に自分を当てはめている、だからあそこまで人気なのではないか、と僕は考えています。
もちろん考え方は人それぞれですが、「社会の縮図」や「人間関係の縮図」に注目して漫画を楽しむとまた違った面白さがあると思います(小説も同様です)。
今からでも遅くない
読書という「体験」はもっと早くからしておけばよかったと思っています。
が、今から始めて遅いというわけではありません。
僕自身本格的に始めたのが4年の終わりからですし、今から始めてみようという意志が大切だと僕は考えています。
・滝本哲史『僕は君たちに武器を配りたい』講談社、2011年
・水野敬也『夢をかなえるゾウ』文響社、2020年
・佐藤優『読書の技法』東洋経済新報社、2012年
・斎藤孝『読書する人だけがたどり着ける場所』SBクリエイティブ、2019年