先日、医師国家試験予備校medu4のアプリがアップデートされました。
これにより、2020年度以降の講座を持っている方はアプリから一問一答式の口頭試問を行うことができます。
ここで、Ankiを普段から使用して勉強している方にとってある疑問が生じるのではないでしょうか?
「Anki」は医学のようなたくさんのことを覚えるのに役に立つアプリのことです。
medu4アプリとAnki、一体どちらの方が向いているのでしょうか。
僕なりに考えてみました!
国試勉強用にmedu4を受講している方
この記事の目次
Ankiの方がアレンジしやすい
2つを比較してみて、自由が効くのは「Anki」の方だと考えています。
もちろんmedu4アプリにも利点はありますが、総合的に見て汎用性があるのはAnkiです。
その理由を比較していきながら説明していきます!
「口頭試問」とは?
その前に、「口頭試問」とは何なのかを補足しておきます。
「口頭試問」とはmedu4が2020年度の講座から導入したもので、覚えるべきものを一問一答形式で表にまとめたものです。
こんな感じです↑
各講座のチャプターごとに掲載されており、そのチャプターで大事なことを一通り確認することができます。
その口頭試問が、2021年度から「medu4アプリ」内で演習できるようになりました。
アプリでの演習機能の実装は2021年度からですが、演習可能な講座は2020年度からものが対象です。
アプリでの口頭試問はチャット形式のようになっています。
詳しくはhzm先生の動画をご覧ください。
medu4アプリとAnkiの比較
口頭試問について、medu4アプリとAnkiの比較表は以下の通りです。
アプリ | Anki | |
---|---|---|
①最初から使えるか | ○ | × |
②気軽にできるか | ○ | ○ |
③使えるデバイスは多いか | × | ○ |
④操作性があるか | △ | ○ |
⑤カスタマイズできるか | × | ◎ |
各項目についての説明は以下の通りです。
①最初から使えるか:
アプリをインストールしてすぐに使用できるか
②気軽にできるか:
演習しようと思ったときにすぐ始められるか
③使えるデバイスは多いか:
スマホ以外にも使用できるデバイスはあるのか
④操作性があるか:
UI(User Interface)など操作がしやすいか
⑤カスタマイズできるか:
演習するにあたって情報を追加できるか
具体的に1つずつみていきます!
①最初から使えるか
口頭試問を使用するにあたってアプリをインストールしたらすぐにできるのか、というのは重要な点です。
medu4アプリの場合、インストールしてmedu4アカウントでログインしてしまえばすぐに口頭試問の機能を利用できます。
一方、Ankiの場合はインストールしてログインするだけでは口頭試問の問題を演習することはできません。
口頭試問の問題を登録しなければAnkiで演習できません。
ここがAnki最大のデメリットなのです。
そのため、この点においては問題を登録する手間のかからないmedu4アプリの方が有利と言えます。
②気軽にできるか
また重要な項目として、スマホを起動させてからすぐに口頭試問ができるか、というのがあります。
勉強を始める上でこのハードルが高いと習慣化するのが難しくなります。
medu4アプリの場合、以下の手順を踏む必要があります。
- アプリを起動する
- 「口頭試問」をタッチ
- 演習する講座・カテゴリー・出題順をランダムにするか・何問出題するのかなどを選択して「演習開始」をタッチ
- 演習開始
アプリを起動するまではいいのですが、そこから演習するまでに設定する必要があるためひと手間あると思います。
一方、Ankiで口頭試問をする手順は以下の通りです。
- Ankiを起動する
- 演習する分野をタッチ(臓器別にわけて問題を入れていると仮定)
- 演習開始
Ankiの場合だと演習するまでのステップがmedu4アプリに比べて1つ少ないです。
という意見もあると思いますが、この1ステップが習慣化する上では結構肝になってきます。
習慣化するには演習するまでのハードルが低ければ低いほど有効です。したがって、この点ではAnkiの方が気軽にできると言えます。
③使えるデバイスは多いか
これは圧倒的にAnkiが勝っています。
medu4アプリではログインしたスマホからしか口頭試問をすることができません。
他方、Ankiはスマホ、タブレット、パソコンなど多くのデバイスで演習することができます。
スマホを触ると勉強できない、という方にとってはタブレットだけで勉強が完結できるというのは大きなメリットと言えるのではないでしょうか。
④操作性があるか
どちらも演習する上で操作はしやすいです。
ただ、medu4アプリは演習の操作がやや特殊です。
medu4アプリはチャット形式での演習であり、出題された問題に対して「○」「△」「×」の3種類から選びます。
解答を選択すると、以下のように自分が選んだ記号と解答が表示されます。
このように○△×を選んでから解答が表示されるので、やや特殊です。
一方、Ankiの場合は解答が表示されてからできたかどうかを評価します。
もちろん、どちらがよいかは人によりますが個人的にはAnkiの方が使いやすいと感じました。
⑤カスタマイズできるか
この点がAnkiをオススメする最大のメリットです。
今見てもらったようにmedu4アプリではチャット形式で演習をするタイプのためカスタマイズ機能は施されていません。
口頭試問と言えど、無味乾燥とした知識をただ覚えるのは精神的にしんどくなることもあります。
そうやって演習をしていくなかで「こういう語呂あわせで覚えよう」、「こう捉えたら覚えやすいのではないか」と思ったことはありませんか?
Ankiでは情報を追加したり画像を付け足したりすることができるのです。
方法はとても簡単です。
問題演習画面で「編集」をタッチします。
そうすると編集画面になるので、自分の好きなようにカスタマイズできます。
いかんせん字面だけの問題演習だと覚えるのは大変です。
そこで解剖の画像を「病見え」やmedu4テキストからスクショして引っ張ってくる…といったこともできるのがAnki最大の強みと言えます。
自由が効くAnkiの方がオススメ
以上の2つを比較してみると、問題を登録しなくても気軽に演習できるmedu4アプリの方が利便性は確かに高いです。
しかし、一度問題を登録するという手間をかければ、覚えておきたい項目を自分で追加できる点、苦手なところを重点的に出題してくれる点から、個人的にはAnkiの方が有利だと感じました。
もちろんそのためには口頭試問に掲載されている問題をAnkiに追加する必要があるので一気にやろうとするとかなりの手間になります。
時間はかかりますが、Ankiを現在使っている人にはこちらの方法がオススメです。
もしそんな時間がないと言う方は、自分が苦手としている分野だけでもAnkiに登録する価値はあると思います。
どちらの方法であれ、スキマ時間を生かして勉強の習慣をつけることが大切です!