医学部というのは狭い縦社会です。
縦社会ゆえに以下のツイートのような事態が発生します。
これは本当によくあります。
今回は、そういった医学部のよくない風習を、今のも含み3つ話していこうと思います。
部活に入ることが前提とされる
僕が新入生として入ったとき、「部活に入る」ことが前提とされていました。
なぜなら、そうしないと「過去問がもらえない」、「先輩との繋がりができず医師になってから苦労する」からです(実際はそんなことありません)。
部活に入ってから辞めるまでの記録は以下の記事で書いているので、もし良ければご覧ください。
僕はもともと部活というものがあまり好きではありませんでした。
高校のときは、土日になぜか社会人のOBがきていばり散らしていたので、「老害」という言葉もそのとき身をもって知りました。
こういったこともあり、「部活に入ることが前提」とされるのは正直辛かったです。
なんせ新入生ですし、匿名垢でTwitterもしていなかったので「部活に無理に入る必要がない」ことを知らず、「入らなかったら異常者扱いされる」ことを恐れていました。
ですが、今では「無理して部活に入る必要はない」とはっきり言えます。
今年はコロナ騒ぎということもあり無理な勧誘は行われていないと思いますが、入部するならその楽しさだけでなく、金銭面や人間関係面も把握することも必要だと思います。
この「部活に入るのが必須」という風潮は医学部のよくないところです。
上の言うことを「素直」に聞く
次によくないなと思うのは、上のいうことを「素直」に聞いてしまうことです。
この「素直」というのは、「なんの疑問ももたずに」「疑問は持つがまあ仕方ないか」といった意味で用いています。
この学部ではこれが結構あります。
ポリクリの話を例に挙げましょう。僕の大学ではこの騒ぎの中実習が再開することが教授から宣言されました。
それまで、学年の過半数は実習開始に反対していたにもかかかわらず、この宣言の後「まあ再開するなら仕方ないね」という人が多くなったのです。
上のいうことなら全て正しく、反対することが絶対許されないのでしょうか。
上が下を無理やりねじ伏せようとするのは明らかな「パワハラ」です。現代社会において見過ごせるものではありません。
これだけではありません。ここで問題なのは、この受けた「仕打ち」を将来下の世代に平気ですることです。
後述しますが、
こういったことが普通に行われます。
例としては、同じ医療界隈の看護学生の挨拶に対して返事をしない看護師がわかりやすいです。
彼女らは、自分が昔受けた「仕打ち」、つまり「挨拶をしても返されないこと」が下の世代にもすべきだと思い、同じように無視しているのです。
本来なら、
となるのが、日々僕らに知識をアップデートしろと言っている「医療者」としてより良い姿なのではないでしょうか。
こう言った方が「患者とのコミュニケーションが大事」だなんてのたまっているのなら僕は正直笑ってしまいます(嘲笑と言う意味で)。
上の言うことを素直に聞いてしまうのも医学部のよくないところじゃないでしょうか。
自分の価値観を他人に押し付ける
最初のツイートの通り、これが圧倒的に多いと思います。
先ほどの、「自分が受けた仕打ちを下の世代にもやってやろう」というのはまさにこれが根本にあるのです。
他にも、自分の診療科が全てだと思い込み、研修医に無理に勧誘することもこの押しつけに当てはまります。
人によっていろんな希望科を持つ人がいます。
確かに研修医になって決まっていない人もいるので、そういった人を勧誘するのは全然問題ないと思います。
ただ、度を逸してその人を自分の科に拘束したり、お酒の席で無理に自分の科を進めたりするのは明らかな「パワハラ」です。
普通の会社ならそう言われてもおかしくないことが、医療界隈では平然と行われているように感じます。
僕の大学でも、部活の中でキャプテンがそういったパワハラに近いことをしていたケースがあったのを聞きました。
これは本当にこの学部のよくないところです。
まわりに流されないことが大切
これらから言えることは、何でもかんでもまわりに流されないことが大切だということです。
まわりの環境にハイハイ合わせていると、こういったことに気づかず、自分が他人をいつのまにか苦しめていることに繋がってしまいます。
もしそういったことをしていた場合、少し振り返ってみて欲しいです。
と言う人はそうやって疑問を感じることは全然悪いことじゃないし、個人的にはとても正しいと思います。
その疑問を消さずに下の世代にも伝えていってくれると、新入生の僕のような何も知らない者からすると大変ありがたいです。
コメントお待ちしております!