今や医師国家試験の受験生が直前期に受講する鉄板講座、「究極マップ」。
この講座は登場してから10年も経っていない(2022年4月執筆当時)ですが、どうして人気なのでしょうか。
究極マップを受講し116回医師国家試験を受験した筆者がその魅力を語っていきたいと思います!
この記事の目次
究極マップとは?
究極マップとは、医師国家試験予備校「medu4」が国試直前期(1月1日)に配信する講座のことです。
この講座はmedu4が出しているベーステキスト「あたらしいシリーズ」に沿って、1科目あたりおおよそ1枚にそのエッセンスを詰め込んだものになっています。
例えば「呼吸器」という科目ならその科目について1枚にその内容がまとめられています。
もちろん講座もセットなので、マップに対して講師の穂澄先生が解説を加えて説明してくれます。
ではなぜ、そのような講座が医学生界隈で人気となったのでしょうか?
概要の説明がうまい
まず講師の穂澄先生の説明がうまいことにあります。
講座の初めに、穂澄先生が各科目についてのおおまかな話をしてくれます。
例えば、その科目の中で国試でどれが頻出分野なのかや、出るとして国試でどのように出題されるか、などです。
このように重みづけをして説明してくれると、「この疾患は重要だから穴がないようにしよう!」と身構えることができます。
もちろん最終的にはそのマップを覚えるのですが、そうはいっても最初から全部を暗記することはできません。
こうした概要の説明のうまさが究極マップの魅力の1つです。
大事なことは繰り返し教えてくれる
また概要の部分だけではなく講義の本編の説明も面白いです。
特に大事なことは繰り返し強調してくれるので、何度も聞いているうちに嫌でもその知識を覚えることができます。
自分では本当に大事なのかがわからない中、過去問を研究した講師が強調してくれるのは頻出事項だということです。
覚えなければならないことがたくさんある中で、的を絞って強調してくれたのは受験生としてはありがたかったです。
あえてすべてのことを書いていない
原則として、究極マップのテキストには解剖や疾患についてびっしりと書かれています。
しかし、講義で話すことを全て書いているわけではありません。それゆえ自分で重要だと思ったことを書き取る必要があるのです。
そう感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、もしもテキストに全てが書いてあると講義を聞くだけになってしまい、受動的な受講になってしまいます。
そうした受講の仕方は正直記憶に残りにくいです。
あえて自分で手を動かして書き取ることで、エピソード記憶として残りやすくするようにmedu4側が工夫をしているのです。
映像講義の受講の仕方は他の記事で紹介しています。
過去問のいいとこ取りをしている
究極マップは原則として直近5年分(2021年度は直近6年分)の知識について簡潔にまとめられています。
つまり過去問のいいとこ取りをしているわけです。
さらに、これは過去問を解いていてわかったことですが、実は直近5年分だけではなくそれよりも昔の過去問の知識も書かれています。
要するにこの究極マップをしっかりやれば、国試の過去問についての知識をかなり深めることができるということです。
実はそのようなまとめは今までなかった
これは裏話のようなものですが、実は究極マップのような「今までの国試まとめ」のようなものはありませんでした。
もちろん似たようなものは他の予備校から出ていましたが、どちらかというと過去問のまとめというよりかは「予想」の性質が強かったのです。
確かに昔はそれでも良かったのかもしれません。
ところが昨今は合格最低点がどんどん上がっており、受験生のレベルが上がっています。
そうした観点から、国試の予想問題を当てるより過去問に出た知識をしっかり押さえることが国試合格において大切です。
このような背景も相まって、究極マップは国試受験生に不可欠な存在となりました。
医師国家試験受験生なら受講して絶対に損はない
ということで究極マップについての魅力を見てきましたがいかがだったでしょうか。
間違いなく言えることは、国試受験生なら直前期に受講して絶対に損はないということです。
究極マップの詳しい使い方などはnoteにて執筆予定なので、完成したら改めて報告します!
この記事で究極マップについて興味を持っていただければ幸いです。