皆さんは普段医学を勉強をするときどのように行っていますか?
過去問題集や教科書を用いて独学で突き進んだり、予備校に行ってそこで直接講師の話を聞いたり、とさまざまなスタイルがあります。
医学生界隈では、昨今は映像講義を用いて勉強する学生が圧倒的多数です。
今回は映像講義を用いて勉強する際のコツを話していこうと思います。
1つでもいいので知識を盗む
映像講義を受講するときの態度として何か1つの知識を絶対に習得するというのがおすすめです。
例えばこれから受ける講義が「肝胆膵の肝硬変」あたりであれば、「肝硬変機序は絶対に今日で押さえる」というふうに目標を定めて講義に臨むといった感じです。
もちろん全部を覚えるに越したことはないですが、医学というのは一度学習しただけで簡単に覚えられるような学問ではありません。
何度も復習することによってようやく習得できるものです。
そのため、まずは1つずつ小さな目標を決めて講義に臨むことが大切です。
漫然と聞くのはNG
映像講義を聞く上で注意したいことは漫然と講義を聞くようになることです。
実際の授業は講師が目の前にいるため、「覚えなければ!」となりやすいですが、映像講義だと自分の受け方に委ねられます。
そのため、ただ「ふーん」と聞くだけになる可能性があるのです。
講師側もそのような受講を防ぐために口頭試問(質問)を投げかけるようにしています。
間違っても大丈夫なのでそのキャッチボールに対してちゃんと投げ返すようにしましょう。
1日1コマで十分
これはmedu4に関することですが、受講するペースは1日1コマ(約1時間)で十分です。
1日にたくさん受講することは可能ですが、目的が「知識の習得」ではなくて「講義を受講すること」になってしまい、手段と目的が逆になってしまう可能性があります。
よって受講するペースは1日約1時間くらいがちょうど良いです。
もし他に時間が余った場合、その分は映像講義のようなインプットではなく過去問演習のようなアウトプットをする方が効率的です。
何周もする必要はない
映像講義のメリットとして早送りや巻き戻し、再生速度調整ができることが挙げられます。
さらに映像講義はライブ授業と違って一回きりではないので、何度も講義を受講し直すことができます。
そうすると、一部の医学生でこういう考え方になる方がいらっしゃいます。
一見すると、この受講方法は良いのではないかと考えてしまいますが、これにはデメリットもあります。
それは「一度で覚える必要がない」と頭(脳)が勝手に判断してしまうことです。
最初から「講義は2回見る」と決めてしまうと、1回で内容を理解しようという気にならなくなる可能性が高くなります。
何度も講義を受講するくらいなら、講義を1回見たうえでそれ以降はテキストの穴埋めや問題演習に費やす方がはるかに効率的です。
もし講義を見直すとしても、自分が苦手な分野に絞り視聴した方が時間的に賢明だといえるでしょう。
「マイペースに貪欲に」が身を結ぶ
映像講義を受けるときには、こうした貪欲な姿勢がおすすめです。
医学に限って言うと、膨大な知識を少しずつ自分のペースで吸収していくことが国家試験合格には大切です。
もしこれから映像講義を受講しようという方は、今僕が説明した点に気を付ければより効率的に学習しやすくなります。
この記事が映像講義で勉強しようとしている、またはしている方の一助になれば幸いです!