先日大学病院でのポリクリを終えました。
ポリクリは主に5年生で行われる実習ですが、大学によっては4年生の冬から始まるところもあります。
今年度はコロナということもあり、僕は全ての科をちゃんとまわれていません。
しかし、こういう中でポリクリを終えた今だからこそ気づいたこともあります。
それを含めて、これからポリクリをまわる方々に向けて気づいたことを伝えていきたいと思います!
この記事の目次
科によってかなり忙しさは違う
ポリクリでは内科外科をはじめとした全ての科を周ります。
科によって行う診療は当然変わってくるため、外来が主なのか、手術が主なのか、様々です。
そのため実習での忙しさはかなり違います。
遅ければ午後スタートという科もありますが、早いところは7時集合という科もありました。
正直そういう科をまわるときは実習に出席することで精一杯です。
特に寒い時期に早起きする際は睡眠不足で体調を崩さないように気をつけてください(僕はそれで体調を崩しました)。
外科手術ではコルセットが必須
手術では朝から夕方までのものがザラにあります。
そのため、ずっと立ちっぱなしだとかなり腰が痛くなります。
手術を行っている先生方は集中しているため大丈夫かもしれませんが、医学生は見学だけなのでずっと立っているのは、個人差はありますがかなり過酷です。
そのためコルセットを巻いて外科手術に臨むことをお勧めします。
また人によってはずっと立ちっぱなしだと迷走神経反射で失神することもあるので、立ちっぱなしでしんどいなと感じたらまわりの先生に伝えるなど無理はしないでください。
ちなみに、ポリクリでの格好については以下の記事で紹介しています。
英語論文は翻訳機能がやはり有能
以前紹介した記事では英語の論文は一から読まなくてもGoogle翻訳を利用すれば快適に読むことができるという内容を紹介しました。
その後も英語論文を読む機会があったのですが、この方法はかなり有効活用することができました。
ただ、全ての文章がちゃんとした日本語で翻訳してくれるわけではないので、その点は注意する必要があります。
また、先生から「これはどんな論文?」と聞かれたときに簡単に答えられるようにするために、論文のAbstractは翻訳を使用した上で内容を理解しておくことを推奨します。
空き時間に勉強ができる人は強い
ポリクリではちょっとした空き時間が結構あります。
そこでQAのような短時間で視聴できる動画や、QBで国試を解いて勉強することができます。
同期でも結構空き時間を利用して進めている人がいました。
空き時間に何かできるように勉強道具や本を持っていくと良いかもしれません。
全てが勉強になるわけではない
科によっては国試で出題された分野を重点的に教えてくださるところもありますが、基本的に大学病院では最先端の研究を行っています。
教授が熱心な場合は講義で教えてくださることもあります。
その際に国試範囲を逸脱した、かなり細かい話をされることがあるかもしれませんが、国試で出ていないことは「ふ〜ん」くらいで押さえておくのが吉です。
もちろんそれを聞いた上で興味を持って自分で調べるというのは素晴らしいことだと思います。
ところが、何をかもをと欲張るのは時間が有限である以上限界があります。
そのため、興味のある内容でなければ流しておいて大丈夫です。
課題はレポートかパワポが多い
科によっては課題を課されるところがあります。
そのときの提出物はレポートかパワポによるプレゼンの2パターンがありました。
レポートはカルテと同じように主訴、現病歴、薬剤歴、家族歴、経過などを書いてからその疾患についての考察を書く、という形が大半でした。
パワポは担当した症例の疾患について調べてそれを他の班員に発表する、という形式が多かったです。
科によってはカルテを書かせるところもあります。
カルテの書き方については佐藤健太著『「型」が身につくカルテの書き方』という本に詳しく書いてあるので、ぜひ一度読んでみてほしいと思います。
僕は大学の図書館に置いてあるのを借りて読みました。
無理せずに乗り切ろう
以上がポリクリを終えて気づいたことですが、正直科によってきつさはかなり変わってきます。
某外科が毎日7時集合17時過ぎ解散(日によっては18時くらいになることもありました)のときはかなり肉体的・精神的に疲労がきました。
ポリクリで全ての科をまわる以上、このような負担の大きい科にぶちあたることもあります。
そのときは班員に頼ったり、休むことも手だと考えています。
ずっと同じ科にいるわけではないので、ポリクリで学生が全てを理解できる必要はないですし、その科の雰囲気を知れれば十分です。
このご時世なので、ぜひ無理せず実習を送ってほしいと思います。